「情報」が共通テストの科目として正式に採用されました。いつから試験が行われるかと言うと、新学習指導要領で学んだ高校生が受験生となる2025年(令和7年)から「情報」が正式に教科として導入されます。
では、英語のように多くの大学で課されるようになるのでしょうか?
もくじ
「情報」の導入、8割の大学が未定
実際に「情報」がどのくらいの大学で試験に使われるのかについて書かれた記事を紹介します。
記事によると
「情報」について、必須科目や選択科目として「課す・課す方向」と回答した大学は、大学入学共通テストが13%、個別試験が3%であることが、朝日新聞と河合塾による2021年度共同調査「ひらく 日本の大学」の結果からわかった。
とのことです。現時点では「情報」を課す予定の大学はそれほど多くないことが分かります。
約8割の大学で「検討中」「わからない」と回答していることからまだ多くの大学で「情報」を課すかどうかは決めかねている状況のようです。
大学受験には2年前ルールというものがあります。2年前ルールとは、「入学試験に大きな変更がある場合は2年前までに公表する」というものです。
共通テストで情報を課す場合も令和4年度中に利用教科・科目の公表することを各大学が求められています。
「情報」を導入予定の大学
「情報」を課すと答えた大学は次の通りです。
導入方法 | 大学 |
---|---|
共テ・個別試験 | 筑波技術大学 東洋大学等 |
共テのみ | 秋田大学 立教大学等 |
個別試験のみ | 東京情報大学 駒澤大学等 |
すでに「情報」の試験を行っている大学もあるので今後の動向が気になります。
共通テストで「情報」を導入する大学は増える?
まだ、「情報」を導入するかどうか未定の大学が大半となっていますが、今後「情報」を導入する大学はふえるのでしょうか?
これに関しては限定的だという意見が多いようです。
今回の調査で「課す」「課す予定」と答えた大学のなかでも実際に「情報」を課すのは一部の学科・学部や、選択科目の一つとして課すだけの大学もあります。
さらに国立大学協会が次のような要望書を提出しています。
新課程履修者と旧課程履修者が混在する導入初年度は、旧課程履修者への影響を最小限に抑えるため、「情報I」を一律に課すことは慎重に検討してほしいと求めている。
ReseEd
教科「情報」を課す場合は、「課す理由を入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)との関連を明らかにして丁寧に示すとともに、志願者の納得が得られるよう、説明責任を十分に果たすよう促してほしい」
ReseEd
このようなことから少なくとも2025年の共通テストに関しては「情報」を一律に課す大学はそれほど多くはないと考えられます。
ただ、いつから導入されても慌てないようにしっかり学習しておくことが大切です。
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