6月30日に令和3年(2021年)大学入学共通テスト実施要項が公開されました。
コロナウィルスの影響で3本立ての試験となることが決まった初回となる共通テスト。その詳細を受験生や教育関係者が早く知りたいと待ち望んでいました。
初回ということでどんな問題が出るのか?難易度は?と分からないことが多くある中さらにイレギュラーな試験となりそうです。
もくじ
大学入学共通テスト教科・科目・試験方法
教科・科目はセンター試験と変更なし。一部の科目で試験時間・配点が変更となっています。変更された科目を紹介します。
コロナウィルスの影響による試験範囲の削減は行われません。
全ての科目・問題がる客観式の検査方式により出題し,解答はマーク方式で行われます。
数学Ⅰ/数学Ⅰ・数学A
70分
センター試験では60分であったが10分延長されました。
英語
- リーディング100点
- リスニング100点
センター試験では筆記200点・リスニング50点
(参考)国語
80分
国語は記述式の導入が決まった際に100分と決められましたが、記述式の導入が見送られセンター試験と同じ80分に変更されました。
大学入学共通テスト出願
受験案内の配布:9月1日(火)~
出願期間:9 月 28 日(月)から 10 月 8 日(木)
検定料:
- 3 教科以上を受験する場合 18,000 円
- 2 教科以下を受験する場合 12,000 円
確認はがきの送付:10月下旬まで
受験票送付:12月中旬まで
共通テスト試験日程
共通テストの試験日程と詳細を紹介します。
本試験
1 月 16 日(土)及び 17 日(日)
47都道府県に会場を置く。
追試験
1 月 30 日(土)及び 31 日(日)
47都道府県に会場を置く。
対象者
- 令和 3 年 3 月に卒業(修了)見込みの者のうち,「学業の遅れ」のため当該日で受験することが適当であると在学する学校長に認められた者
- 本試験を疾病,負傷等やむを得ない事情により,受験できない者
- 本試験を雪・地震等による災害その他特別の事情により,受験できず又は完了しなかった者
高校3年生で追試の受験を希望する場合は出願の際に追試を選択することができます。
特例追試
2 月 13 日(土)及び 14 日(日)
会場:全国で2か所
対象者:追試験を疾病,負傷等やむを得ない事情により,受験できない者
試験問題:「令和 3 年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」によらないものとする
- 数学の試験時間が60分
- 英語の配点が筆記200点・リーディング50点
- 英語では,発音,アクセント,語句整序などを単独で問う問題も出題・リスニングは2回流す
など、共通テストとはかなり異なる部分があります。
特例追試(2月13、14日)では、2013~15年度に作成された大学入試センター試験の予備問題を使用する。共通テストの予備問題を用意していなかったため
大学入試センターの担当者は「特例追試の成績をどう扱うかについては、各大学で判断してもらいたい」と話している。
資料の発表・成績の提供など
資料の発表
共通テストでは平均点・最高点・最低点・標準偏差などを発表します。
本試験: 1 月 20 日(水)
追試験:2 月 3 日(水)
最終発表:2 月 3 日(水)
成績提供
共通テストの成績を各大学に提供する日程です。
2 月 8 日(月)以降
※特例追試験については、 2 月 18 日(木)以降
特例追試験の成績提供は極端に遅いので特例追試験の受験を認めるかどうかは各大学に任されることになります。
成績の本人通知
希望する場合は本人に共通テストの成績が通知されます。検定料とともに800円の納付が必要です。
4月1日以降
まとめ
今回の共通テストを簡単にまとめてみました。
本試験:
- 全受験生が受験可能
追試験:
- 校長が認めた高校3年生とやむを得ない事情で本試験が受けられなかった者
- 共通テストの形式を本試験で確認してから受検可能
- 本試験と追試験の得点調整は行われない
特例追試験:
- 追試験が受けられなかった者
- 試験会場は全国で2か所
- 形式はセンター試験
- 成績提供が2月18日以降
初年度から大変なことのなりそうな共通テストですが、今後大学側でも変更事項が出てくるかもしれないのでしっかり情報収集に努めましょう。